放射線科

放射線科

3名の放射線技師により単純レントゲン、透視検査、造影検査、X線CTを行っています。
2005年度胸部単純レントゲン検査施行数は10,729件でした。(胸部の直接、間接レントゲン)

見落し防止のため、胸部レントゲン、CT検査に関しては2人以上の医師によるダブルチェックを行っています。CT検査結果は、院内LAN接続されたモニターで、放射線科医と、内科または外科医によるダブルチェック読影を行っています。

造影剤使用CT検査は、十分な問診とCT前検査、検査時観察、および経過観察を行い、造影剤アレルギー等、合併症の予防につとめています。検査時には必ず医師が待機し安全に万全を期しています。また、新しい16列マルチスライスCTにより、心臓CTが可能になりました。これまではリスクの高い、カテーテル検査でのみ可能だった、冠動脈の狭窄の有無を調べる検査が、造影CTで可能になりました。

16チャンネルマルチスライスCTによる検査数が1.000例を超えました。

1.5テスラ超伝導高磁場MRI

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MRI (1.5テスラ高磁場超伝導 核磁気共鳴装置 GE製)が
使用可能となりました。

MRI検査は、高磁場中におかれた水素原子核が共鳴周波数の電磁波をうけて共鳴し、電磁波の吸収および放射することを応用した画像診断装置です。放射線の被爆なしに、人体の輪切り像がえられます。CTとは違った特性の画像診断が可能で、CTとあわせてより精度の高い診断が可能です。
当院導入のMRIは 液体ヘリウムによる超伝導現象で1.5テスラ(15000ガウス)の強力な磁場と66MHz 6kWの電磁波により、造影剤なしでも詳細な検査が可能でT1強調、T2強調、T2フレア、T2スター、デフュージョン,MRAなど様々な最先端の検査を施行しています。

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超伝導 MRIで脳ドックをうけましょう。

ディフュージョン

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体内のあらゆる液体の中では、水分子の拡散運動が生じています。
その拡散運動が抑制されているところを高信号、それ以外を低信号として捉え、画像化する検査です。がん病巣では細胞密度が高く、拡散運動が抑制されるので、高信号として捉えられ、白く浮かび上がって写ります。(実際の検査結果は白黒反転させてあります)特異度が低いことや、空気に隣接した部位の検出が難しいなどの欠点もありますが、PETに近い情報を得られる検査です。また、絶食や安静などの前処置が必要なく、放射線被ばくもありません。低価格で受けられることも大きな魅力となっています。

16列マルチスライスCT装置

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全身臓器の3次元情報を瞬時に画像化

当院では、検査精度向上のため最新のマルチスライス16列CTを導入いたしました。これまでのヘリカルCTが1列のみのデイテクタ(検出器)であったのに比べ、16倍のデイテクタによりスライス像を撮影でき、検査速度、検査精度が飛躍的に向上いたしました。また高速ワークステーションにより、臓器の3次元画像が容易に得られ、仮想内視鏡も可能となりました。さらにCTに連動した自動造影剤注入装置、心拍同期撮影の先進のテクノロジーにより拍動している心臓の冠動脈の狭窄が検出可能となりました。CTはもはや単なる人体の輪切像を撮影するのみでなく、目的に応じて臓器を撮り分け、スキャンし、病態を探る重要な検査機器に進化したといえるでしょう。

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各科におけるCT応用の例

呼吸器 肺がんの高精度検出、局所肺機能の推定、仮想気管支内視鏡
循環器 心臓冠動脈石灰化、狭窄の検出、心機能測定、全身血管の狭窄の検索
消化器 仮想胃及び大腸内視鏡(CT colonography),胆管系3次元診断、膵癌早期発見
脳神経外科 脳血管の狭窄、閉塞、動脈瘤検索、動静脈奇形や腫瘍、脳梗塞、出血検索
整形外科 複雑な微小骨折診断、脊椎や関節の変形、外傷の立体的診断

重要な心筋梗塞の危険因子

心臓CTでソフトプラーク(脆弱性プラーク)の早期診断を

新規導入16列マルチスライスCTにより心筋梗塞などの急性冠症候群を引き起こす原因となる冠動脈のプラークを検出することが可能になりました。
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CT仮想内視鏡

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大腸、または胃のCT撮影をおこなった後、コンピュータ処理することで、あたかも内視鏡で覗いているような3次元画像を得る検査です。
通常の内視鏡検査に比べ、受診者の負担が少なく、検査時間も短いため支持を得ています。しかし、平坦な早期がんや小さい病変の発見は難しく、特に胃の仮想内視鏡は大腸と比較すると臨床的に実績が得られていないのが現状です。また、異常があった場合には、内視鏡検査をして、確定診断をする必要があります。
大腸・胃、どちらも内視鏡に代わる検査とは言えませんが、内視鏡検査が困難な方やスクリーニング(ふるいわけ)として受診されるには、有用と考えます。